ヴィパッサナー瞑想とは
仏教の瞑想は、大きく2種類に分かれます。
「ヴィパッサナー瞑想」はそのうちの1つです。(もう1つは、「サマタ瞑想」と言います)
マインドフルネスをご存知の方は多いと思いますが、マインドフルネスはもともとヴィパッサナー瞑想から来たものですね。
「ヴィパッサナー瞑想って何?」
簡単に申し上げると、観察する瞑想です。
仏教的には「観」の瞑想とも言われます。
ちなみにヴィパッサナーのヴィは「はっきりと」、パッサナーは「見る」という意味です。
ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門では、このように書かれています↓
パッサナーという言葉は「見る」という意味を持つ。
目を開けてふつうにものを見ることだ。
ヴィパッサナーというのは、特別なものの見方を意味する。
自分の内なる現実を見つめることである。
そのためには自分のからだの感覚に注意を向け、その感覚を順を追って客観的に観察してゆくことになる。
この自己観察によって、心とからだの真の姿を包み隠さず見つめるのである。
ヴィパッサナー瞑想のやり方
ヴィパッサナー瞑想としてよく知られているものに、ボディスキャン瞑想やラベリング瞑想などがあります。
ですので本記事ではボディスキャン瞑想とラベリング瞑想を通して、ヴィパッサナー瞑想のやり方についてご説明させてください。
ボディスキャン瞑想のやり方
ボディスキャンは、身体のあらゆる部分の感覚を観察するヴィパッサナー瞑想です。
ボディスキャン瞑想の具体的なやり方については、以前記事にいたしました。
こちらをご参照ください↓
なおボディスキャン瞑想について「やり方だけでなく効果などもひと通り知りたい」という方は、↓をご参照くださると幸いです。
ラベリング瞑想のやり方
ラベリングとは、いま自分の中に起こっている感覚や思考や感情に言葉のラベルを貼る瞑想法です。
自己の観察を言葉にすることで、気づきが実感しやすくなるヴィパッサナー瞑想ですね。
ラベリング瞑想の具体的なやり方についても、以前記事にいたしました。
こちらをご参照ください↓
マインドフルネスとの違い
最初にも申し上げたとおり、マインドフルネスはヴィパッサナー瞑想から来たものです。
なので両者は「ほぼ同じ」と言えます。
違いとして申し上げるなら、以下の2点となります。
- マインドフルネスは専門家がいなくても実践ができるように、マニュアル化されている。
- マインドフルネスは科学的な実証を重要視しているため、科学的な結果が認められる(あるいは示唆される)瞑想法を採用している。
こう書くと、いかにもマインドフルネスがヴィパッサナー瞑想の良いところだけを抽出したように見えるかもしれませんが、そうとも言い切れません。
この辺については、また別の機会に記事にできればと考えております。
以上です。
最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。