瞑想は大きく2種類に分かれます。
「サマタ瞑想」はその1つです。
(もう1つは、「ヴィパッサナー瞑想」と言います)
「サマタ瞑想って何?」
簡単に申し上げると、1点に集中する瞑想ですね。
仏教的には「止」の瞑想と言われ、心を止めて定めることによって心を安定させます。
ちなみに究極的には、思考や感情が無になり、ただ意識だけがある状態になるようです。
サマタ瞑想のやり方
サマタ瞑想としてよく知られているものに、慈悲の瞑想があります。
ですので本記事では慈悲の瞑想を通して、サマタ瞑想のやり方についてご説明させてください。
慈悲の瞑想のやり方
慈悲の瞑想のやり方はシンプルです。
慈悲の言葉を念じるだけですから。
つまり慈悲の瞑想は、「慈悲の言葉」に集中するサマタ瞑想とも言えるワケです。
慈悲の瞑想の具体的なやり方については、以前記事にいたしましたので、こちらをご参照ください↓
慈悲の瞑想について「やり方だけでなく効果などもひと通り知りたい」という方は、↓をご参照くださると幸いです。
このようにサマタ瞑想では、何か一点に集中して瞑想を行います。
慈悲の言葉だけではなく、呼吸やロウソクの炎に集中するというやり方もあります。
ただサマタ瞑想には40もの種類があるため、これ以上の説明は省略させてください。
(と申しますか、そもそも40種類もの説明が私にはできません 笑)
【サマタ瞑想の注意点】逆に煩悩を深めてしまう?
サマタ瞑想で注意すべき点は、「逆に煩悩を深めてしまう危険性がある」ということです。
先ほどご案内した↑の「慈悲の瞑想のやり方」でも注意点として書いたのですが、サマタ瞑想が正しく行われる場合は、自我は消えていく方向になるのです。
しかしやり方を間違えると、逆に自我が増幅してしまう可能性があります。
ドラッグの例でご説明させてください。
もちろん私はドラッグを使用したことがないのですが、ドラッグによってトランス状態に入るのはおそらく簡単ですよね。
瞑想でもトランス状態に入り、とても非日常的な体験をすることも度々あります。
では、ドラッグと瞑想では何が違うのか。
執着です。
瞑想は執着を手放すために行われます。
しかしドラッグだと逆に、執着が増してしまいますよね。
煩悩を深めてしまうのです。
この点においては、ダンスや音楽などでも同じことが言えます。
ダンスや音楽でも確かに、比較的容易にトランス状態に入ることができるのですが、同時に煩悩を深めやすいとも言えます。
ダンスや音楽が、邪定(集中対象としてはいけないという仏教用語)とされるのはそのためです。
以上です。
最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。