まず↓が、本記事をギュッと短くしたまとめです。
本記事の短いまとめ
- 初期段階においては、音楽が瞑想に効果的に働く場合が多い。
- 音楽には気分を落ち着かせる効果があるが、逆に音楽に依存するのは注意。
- 集中を深めるサマタ瞑想においては、特に注意が必要。
仏教の瞑想は大きく分類すると、観察瞑想(ヴィパッサナー瞑想)と集中瞑想(サマタ瞑想)の2種類に分かれます。
ですので、それぞれを具体的に見ていきたいと思います。
ヴィパッサナー瞑想に音楽は効果的か
まず「ヴィパッサナー瞑想って何?」という方もいらっしゃるかもしれません。
もしあなたがそうであれば、大雑把に「マインドフルネスとほぼ同じ」と考えてもかまいません。
なお具体的には↓に記載しているので、よろければご参照ください。
ヴィパッサナー瞑想は、観察の瞑想です。
自分の感覚や思考・感情を繊細に観察するためには、当然ながらリラックスしている方が良いワケです。
ですのでもしあなたが、音楽でリラックスできるのであれば、それは効果的と言えるでしょう。
ただ「ヴィパッサナー瞑想に音楽を使うのであれば、初期段階でやめた方が良い場合が多い」とも私は思っています。
音楽を使い続けると、瞑想に音楽を使うのが当たり前に感じるようになる可能性があります。
「音楽がないと、いまいちシックリこない。リラックスできない」という状態にもなりかねません。
音楽がなければリラックスもできないとなると、それは音楽に依存(執着)していることになってしまいます。
音楽はあくまで、初期段階に瞑想を実践しやすくするための補助的な役割としてとらえた方が良いと思います。
サマタ瞑想に音楽は効果的か
サマタ瞑想とは、何か1点に集中する瞑想法です。
「ロウソクの炎をただ見つめる」とか「ひたすら呼吸に集中する」みたいな映像を見たことがありませんか。
大雑把に言うと、ああいう感じです。
ちなみにヨガにも、サマタ瞑想の要素があると言われています。
サマタ瞑想については↓に具体的に記載していますので、よろしければご参照ください。
サマタ瞑想の場合は、音楽が集中を深める手助けをしてくれる可能性があります。
ですので、これも初期の段階で「集中するのが難しい」という場合は、音楽が助けになるかもしれません。
ただし全般的には、ヴィパッサナー瞑想以上にサマタ瞑想で音楽を使用することを私はオススメしません。
「邪定にハマってしまう危険がある」というのが大きな理由なのですが、この辺に関しましては↓の記事にまとめております。
良かったらご参照くださいませ。
なお瞑想と音楽の関係性に関しましては、特集コラム「そもそも瞑想に音楽は効果的なのか」という形でまとめております↓
よろしければ、ぜひご覧くださいませ。
以上です。
最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。